名古屋・東山動植物園でナイトZOO&GARDEN その舞台裏は?
名古屋市千種区の東山動植物園で「ナイトZOO&GARDEN」が、きょう7日から開催される。開園時間を午後8時半時まで延長し夜の動植物園での見学や多彩な催しを楽しめる人気のイベントだが、気になるのは今年の見どころ。イベントを支える舞台裏とともに紹介したい。
安全面を考慮しながら印象的な演出を目指す
2007年から始まった同イベントだが、昨年は4日間で11万人が来園した。これは、イベントが開催されなかった一昨年の同時期と比べると約5倍の来園者数となり、人気のほどがうかがえる。今年は開催日程を1日追加し、8月7~9日、13~16日の7日間にわたって開催される。 同イベントの一番の見どころは、やはり動物のライトアップ。同園広報担当の太田さんは「動物園の夜間開園は他でも行われていますが、色を付けた照明はあまりないんです」と話す。 肉食動物は赤、草食動物は緑、水辺の動物には青が使用され、幻想的なムードを醸し出す。動物によっては照明に対して興味を示したり、不安な様子を見せたりすることもあるため、ストレスを与えないように、各飼育員さんと相談しながら照明の取り付けが進められるという。 また、園路の照明と動物の照明とのバランスも調整が図られている。「園路を明るくしすぎると動物が際立ちませんし、暗すぎると安全が確保できません。印象的な演出が引き立つよう、入念に調整しています」(太田さん) 先月末にはテストライトアップも行われたが、その様子を受けての調整が現在も続けられており、閉園後はもちろん深夜まで作業が続くこともあるそうだ。
活発な動きを見せる動物たちに注目
今年の広報用ビジュアルに起用されたのは、アジアゾウ。かわいらしい子ゾウのさくらを中心に、親子3頭の様子が見られる。 「昨年が初めての夜間公開となった新アジアゾウ舎“ゾージアム”。思ったよりも広く、やや照明が少ない印象でしたので、今年は照明を増やして見やすくなるよう心掛けました」(太田さん) その他、注目の動物として、太田さんは「夜行性で夕方から動き始めるカナダヤマアラシやアメリカビーバーなどは、ゆっくり見て頂けそうです。昼間はぐったりしているカンガルーも、飛び跳ねたりするかも」と話す。