〔NY外為〕円、157円近辺(13日)
【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク外国為替市場では、米金融引き締め長期化観測が根強い中、円相場は1ドル=157円近辺に下落した。午後5時現在は156円98銭~157円08銭と、前日同時刻(156円65~75銭)比33銭の円安・ドル高。 ニューヨーク市場は海外市場で円安が進んだ流れを引き継ぎ157円22銭で取引を開始。朝方発表された5月の卸売物価指数(PPI)は全体、コア指数ともに市場予想を下回ったため、米長期金利が低下。日米金利差の観点から円買い・ドル売りがいったん優勢となったが、円は買い一巡後はPPI公表前の水準に値を下げた。 前日公表の消費者物価指数(CPI)とPPIがインフレの落ち着きを示唆する内容だったものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が前日公表した最新の政策金利見通しで2024年の利下げ想定回数は1回に減少。米金融引き締め政策の長期化見通しを背景に円売り・ドル買いが促され、取引中盤以降の円は下落基調となった。 日銀は14日、金融政策決定会合の結果を明らかにするほか、植田和男総裁が記者会見する。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0732~0742ドル(前日午後5時は1.0803~0813ドル)、対円では同168円61~71銭(同169円34~44銭)と、73銭の円高・ユーロ安。