〔東京外為〕ドル、158円台前半=米金利上昇で上伸(18日午後5時)
18日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引での米長期金利上昇を受け、1ドル=158円台前半に上伸した。午後5時現在は、158円13~14銭と前日(午後5時、157円55~55銭)比58銭のドル高・円安。 午前は植田日銀総裁が参院財政金融委員会で、7月の日銀金融政策決定会合での追加利上げの可能性について、「場合によっては、政策金利の引き上げも十分あり得る」などと述べると、157円50銭近辺へ下落した。午後は米長期金利上昇で買い戻しが強まり、前日高値157円95銭程度を上抜け、158円10銭台まで水準を切り上げた。 前日の海外市場では、仏の極右政党のルペン氏が選挙に勝利した場合、マクロン大統領と協力するとの発言が伝わって同国の政局不安がやや後退したことから、リスクオフの巻き戻しでユーロが対円などで買い戻され、ドル円も連れ高した。 東京市場のドル円も買い戻しが継続し、158円台前半へ水準を切り上げた。ただ、14日の高値158円25銭が意識されたほか、海外時間に5月の米小売売上高の発表を控えていることから、上値追いには慎重だった。 米小売売上高の市場予想(ロイター調査)は前月比0.2%増で、前月の横ばいから小幅拡大する見込み。市場関係者は「小幅な増減にとどまれば、ドル円の反応は限定的だろう」(FX会社)と話していた。このほか海外時間には米20年債入札、クグラーFRB理事の講演が予定されている。 ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時現在は、1ユーロ=169円57~58銭(前日午後5時、168円57~59銭)、対ドルでは1.0723~0723ドル(同1.0699~0699ドル)。