〔NY外為〕円、157円台後半(18日朝)
【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=157円台後半で弱含みに推移している。午前9時現在は157円80~90銭と、前日午後5時(157円67~77銭)比13銭の円安・ドル高。 ニューヨーク市場は円安・ドル高地合いで取引を開始。ただ米商務省が発表した5月の小売売上高が、個人消費動向の落ち着きを示唆する内容だったことから、米早期利下げ期待が再燃し、米長期金利が低下。発表後、市場は円買い・ドル売りで反応し、円はいったん下げ幅を戻した。発表直後の条件反射的な動きが一巡すると、円は改めてやや円安地合いで推移している。5月の小売売上高は前月比0.1%増となり、市場予想(ロイター通信調べ)の0.2%増を下回った。前月は0.2%減に下方修正された。激しい自動車・同部品を除いたコアは前月比0.1%減と、市場予想の0.2%増を大きく下回った。 一方、この日は複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演を控え、様子見ムードも強い。リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁やダラス連銀のローガン総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁などの発言内容から利下げ開始時期など今後の金融政策の方向性を見極めたいとの思惑が広がっている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0730~0740ドル(前日午後5時は1.0729~0739ドル)、対円では同169円30~40銭(同169円24~34銭)と、06銭の円安・ユーロ高。