エロジマンとジャンウォンが決勝トーナメント進出。山口翔大と谷川聖哉は無念の涙【K-1】
旧K-1時代から活躍するキュラソー系のオランダのヘビー級レジェンド、エロール・ジマーマン(キュラソー/Hemmers Gym)が「K-1 WORLD GP 2024」(10月5日、大阪・エディオンアリーナ大阪)で約14年ぶりに日本のリングに上がり、健在ぶりを示した。 ジマーマンは「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」で山口翔大(GENESIS)と対戦し、3RでKO勝ちを収めた。 旧K-1時の2008年にはWORLD GP準々決勝で極真王者のエヴェルトン・テイシェイラから勝利。“エロジマン”の愛称で人気を集めた。2012年には「IT’S SHOWTIME」でGLORY王者のリコ・ヴァーホーベンを左フックでKOした。14年ぶりにK-1へ参戦した今年6月にルーマニアで行われた「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」ではギリシャのマイク・カラマスケタスを1RKOで破り、その強さを証明。今回の参戦につながった。 山口は空手をバックボーンに持ち、白蓮会館の全日本大会で5度優勝。300超の流派、団体が加盟するJFKO全日本大会では2018年と2019年に重量級を連覇。2019年には新極真会の世界大会の日本代表に選ばれ、世界の強豪とも戦っている。2022年にキックボクシングに転向し、K-1グループでは4戦4勝(2KO)の戦績を残している。
試合は1R序盤から体格で劣る山口が果敢にローキックで攻め込んでいく。2Rに入ると足を効かされたジマーマンはスイッチを繰り返す。しかしジマーマンは要所でヒザ蹴りを繰り出し、山口に完全に主導権は渡さない。しかし山口はローで下に意識を向けさせてから右フックでぐらつかせる。 山口が有利に試合を進め迎えた3R。ジマーマンは山口の一瞬のスキを突き飛びヒザであごを打ち抜きダウンを奪う。すぐに立ち上がった山口にジマーマンはヒザから左右のフック。山口もパンチを返すがジマーマンが圧を強める。山口も手を出すが、ジマーマンの前進は止まらない。山口はガードを固めしのぐがジマーマンは左右のパンチを連打。右アッパーからの右フックで2度目のダウンを奪うとレフェリーが試合を止めた。