4冠もありえるフランス王者の“ジレンマ”【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
打ち切りの妥当性を巡って反乱を主導する会長の思惑
打ち切りによってリーグ・アンの優勝が決まったパリSGだが、悲願のCL制覇を含めた4冠の可能性がまだ残る。延期されている大会の再開に向け、準備を進めるしかない。(C) Getty Images
4冠の可能性を残すパリSGがジレンマに陥っている。リーグ・アンは打ち切りによる3連覇が決まったが、延期中のCLと2つの国内カップ戦は本当に再開されるのか。夏の移籍も含めた王者のプライオリティーとは?(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年5月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― 遠く離れた地球の裏側で彼らはそれを知った。フランスとは時差があるので深夜か早朝に知ったのだろう。ブラジルではネイマールが、ウルグアイではエディンソン・カバーニが、コスタリカではケイラー・ナバスがそれぞれ知った。彼らの所属するパリ・サンジェルマンが2019―2020シーズンのフランス王者に決まったということを。LFP(プロサッカーリーグ協会)がビデオ会議形式の理事会を開き、4月30日の夕刻、リーグ・アンの打ち切りを
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