FANTASTICS木村慧人「CHANGE」の瞬間は最終審査で落ちてしまった中3での経験「そこは本当に分かれ道ですね」
「総合格闘技(MMA)」を題材としたドラマ『レッドブルー』で主人公・鈴木青葉を演じるFANTASTICSの木村慧人さん。格闘技未経験の木村さんが日々、MMAの世界に没頭、その魅力にハマっているという。何事にも「ハマってしまう」性格だという木村さんが「演じる」という世界にハマっていくことになったきっかけは? 木村さんの「CHANGE」を生んだ作品について。俳優としての今後も含めて未来への思いも語ってくれた。【第3回/全3回】 ■【画像】FANTASTICS木村慧人が「CHANGE」の瞬間を語る「THE CHANGE」オリジナル動画 FANTASTICSとして、俳優として、その活動を着実に広げている木村慧人さん。人生振り返って転機だと感じる「CHANGE」の瞬間をうかがうと、中学生の頃の思い出を語ってくれた。 「中学3年生のときに『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』というLDHが主催している海外での活動を目指したオーディションを受けたんですけど、最終審査まで行って落ちてしまったんです。そこが自分の中で大きな転機になりました。それで海外に行っていたら今の自分はないし、当然FANTASTICSにもなってないし、いろんな作品にも出会えてないし、大きなポイントだったなと思います」 最終まではいったものの届かなかったという中3の時の経験が次の力にもなったという。 「これをきっかけによりダンスを向き合えたと思います。そこは本当に分かれ道ですね。ダンスは7歳の頃からやっていて、10歳のときにEXILEさんの『FANTASY』というスタジアムツアーにキッズダンサーとして出て、EXILEさんの背中を見て、“アーティストになりたい”、“プロになりたい”という思いはずっと持っていたんです。その中3のときの経験でもう一度ダンスとしっかり向き合って、誰にも負けないという思いでよりがむしゃらにやるようになりました」
幅広い役を演じてみたい
今回取材させていただくので事前に過去のインタビューなどを拝見すると、その一途な思い、ダンスへのがむしゃらな姿勢があふれ出る反面、子どもの頃はプロ野球選手になりたい、という思いも持ってたという話も。 「そうですね。野球のアニメを見て“なりたい!”って思ってました。全く野球やってないのに(笑)。でもそうやって没頭することが多いんですよね。バスケのアニメを見たらバスケがうまくなると思ってバスケにハマるし、子どものころから何かにハマると集中してしまうというのはありました。だから、いろんな役を演じてみたいというのはそういうところから来てるのかなと思いますし、そういう意味では今回ドラマ『レッドブルー』で格闘技に挑戦できているのはすごく楽しいですね」 イキイキと語ってくれる木村さん。役との出会いが人間としての幅も広げているようだ。 「引き続き幅広い役を演じてみたいです。でも、そろそろ王道の恋愛系を演じてみたいかな。ピュアな恋愛作品。こういうのをやりたいです、とは伝えていますが、基本何でもというスタンスではいます。いろいろな役で求めていただけるのは嬉しいことなので」 自身の変化、成長、具体的にどんな部分で感じるか、をうかがうと細かなテクニックの部分ではなく、人としての変化について語ってくれた。 「周りに対する接し方が変わってきたと思います。FANTASTICSとしての活動をしていても、周りが見えるようになってきました。やっぱり主演としてその現場にいると周りを見なきゃいけないので、自然と見るようになってきているかもしれません。とはいえ座長だからこうしなきゃというのはなく、自分のありのままでいたほうが周りも着いてきてくれる。無理せず気負わず、今回の作品でも自分らしくその場にいて、いっぱい話をして、少しでもピリなつかないようにしています」