FANTASTICS木村慧人「CHANGE」の瞬間は最終審査で落ちてしまった中3での経験「そこは本当に分かれ道ですね」
大げさに言ったら何も考えないほうがいい
演技に関しても大事なキーワードは「自分らしく」。 「なるべく作りすぎないようにしています。こういう芝居というふうに決めつけちゃうと、対応ができなくなってしまうので、ちょっと大げさに言ったら何も考えないほうがいい。いつも自分らしく、“へっちゃら感”でいたほうが、肩の力も抜けてうまくいく…そんな気がします」 最後に「個人としてもFANTASTICSとしてもファンの皆さんの反応、リアクションは気になるものですか?」とうかがうと、力強く答えてくれた。 「すごく気にします。いただいた言葉で“そうなんだ”と気付くこともいっぱいあるんですよね。今『レッドブルー』の撮影期間ですが、(取材日の)昨日まで舞台に出演していたんです。面白いのが、舞台を観た人の感想で“気迫が違う”というのが書かれていて、これ、もしかしたら今の青葉という役があるから、どこかでその気迫みたいなものが乗っかっていたのかなと思って。そういう声ひとつでも新しい発見があって、面白いですよね」 俳優として、FANTASTICSとしてそれぞれの現場で向き合う真剣なスタンスは一つ一つの言葉から伝わってくる。一方で「へっちゃら感でいたほうがいいんです」とサラッと言ってしまう軽やかさも。その両面を持ち合わせた木村慧人さん、また新たなドラマからはどんな魅力が伝わってくるのか楽しみだ。 田部井徹
田部井徹