北海道産じゃがいも今年も大豊作の可能性 「直近の調査で非常に順調」 カルビーポテト社・田崎社長「じゃがいも収穫式」で期待
中長期的な課題の1つに温暖化や干ばつがある。 杉浦支所長は「馬鈴薯(じゃがいも)生育期間中の積算温度が100℃近く高くなっており、馬鈴薯の品種や防疫体制も変えていかないといけない」と危機感を抱く。 田崎社長も「我々が最大数持っている『トヨシロ』は非常に貢献してくれる品種だが、少し病気になりやすく品種を変えていくしかない。独自開発した『ぽろしり』はまだ種芋が足りず十分に行き渡っていないが、今後増やしていきたい」と述べる。
温暖化の影響を受けて、幕別町の貯蔵施設には冷蔵設備を導入。 田崎社長は「北海道は夏場、夜になると気温が20℃以下に下がるのだが、昨年は下がらなかった。貯蔵に最適な温度は10℃台だが、これが今後難しくなってくるということで冷凍機(冷蔵設備)を導入した」と説明する。 幕別町の貯蔵施設は、1つの倉庫としては北海道最大規模の最大1万トンの貯蔵能力を持つ。じゃがいもをコンテナに入れて貯蔵するコンテナ貯蔵庫が10室あり、1室あたり1000トン貯蔵できる。10室のうち5室に冷蔵設備を導入している。