【奈良】多彩なホテルが続々オープン! ニーズに合わせて選びたい「一人旅だからこそ」の宿
◆【ノボテル奈良】2024年9月にオープン。スタイリッシュな内装とルーフトップの眺望に魅せられて
次にご紹介するのが、2024年12月現在、奈良中心部で最も新しいホテル「ノボテル奈良」。フランスに拠点を置く「アコー」グループの上級ブランドのホテルチェーンで、日本では沖縄に次いで2軒目。 客室はスイートを含む264室あり、ダブル、ツインの客室が大半なので、一人旅やビジネス利用に活用しやすくおすすめです。館内に大浴場が用意されているので、一人旅なら筆者が宿泊したシャワー付きのスタンダードダブルで充分(バスタブ付きもあり)。ベッドはキングサイズで広々としています。窓際のソファでお茶を飲みながらくつろいでも。 2階にはフィットネスルームもあり、24時間トレーニングも可能です。スイートもしくは8・9階のエグゼクティブルームに宿泊すれば、8階のエグゼクティブラウンジが利用可能。フリードリンクでアルコールのオーダーもできます。 こちらのホテルの最大の魅力は8階のルーフトップテラス。高い建物が周囲にないので、開放感があり、奈良の夜景と星空の下でオリジナルカクテルやクラフトビールを傾けてみたいもの。 日の出タイムには山の端が徐々にオレンジ色に染まり、山の上に日が昇る美しい朝景に出会えることも! 美しい朝焼けの余韻に浸りつつ、朝食は1階の「トラットリア・ポンテ 奈良」で和洋ブッフェを。 柿の葉寿司や茶がゆ、吉野豆腐、わらび餅、奈良漬けといった奈良の郷土の味が用意されるほか、吉野柿バター、柿の葉を使ったフレンチトーストなど洋食でも堪能できます。 「ノボテル奈良」 ・住所:奈良県奈良市大宮町7-1-45 ・TEL:0742-32-3020 ・交通アクセス:近鉄奈良駅からタクシーで約5分、または近鉄奈良線新大宮駅から徒歩8分
◆【NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち】創業150余年の蔵元の元酒蔵が全8室のホテルにリノベーション
近鉄奈良駅を南下した元興寺の旧境内、江戸から大正にかけての建物が残る「ならまち」には、春日大社から流れる水脈があり、水脈に沿って並んでいた明治創業の奈良豊澤酒造の家屋のひとつが、2018年、宿として生まれ変わりました。 土間や蔵、庭を残し、部屋割りを変えることなく、伝統的な古民家の趣を最大限に残した建築美が楽しめる一方で、快適なベッドや機能的な水回りなど、現代人が過ごしやすい空間になっています。8室ある客室はすべて趣向の異なる間取り。 繊細な彫刻が施された欄間(らんま)は昔のままに残され、古民家のよさを存分に感じることができます。客室内にはテレビも時計もなく、日常の忙しなさからかけ離れ、非日常に身を委ねることができそう。 客室内の冷蔵庫には蔵元の日本酒も用意され、フリードリンクで楽しむことができます。 一人泊にふさわしいタイプは蔵の面影を残す、メゾネットタイプの「VMGコンフォート」。1階に檜(ひのき)風呂とリビング、梯子(はしご)階段を上った2階が屋根裏風の寝室となり、まさに大人の隠れ家といった趣。不思議とワクワクする空間でした。 檜風呂では元酒蔵らしく、酒粕を入れて酒粕風呂も楽しめます。肌がしっとりすべすべになりそう! 一方、土間をリノベしたレストランではフレンチのコース料理を。大和野菜や大和牛、大和ポークといった奈良の食材を多用するのはもちろん、酒粕を調理に用いたり、日本酒とのペアリングを提案したりと、日本酒がテーマの宿ならではの趣向が凝らされています。 また滞在中には市内今市町にある酒蔵見学や試飲体験も可能(1人500円。開催期間は公式Webサイト参照)。日本酒好きにはうれしい企画ですね。 筆者はかつて古民家を改装した「篠山城下町ホテル NIPPONIA」に宿泊したことがありますが、その時に感じた、床板を踏み締めるたびに感じるキュッキュッという音や畳の感触、年月が醸し出す木の色合いや艶(つや)に心の底から癒されました。 「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」 ・住所:奈良県奈良市西城戸町4 ・TEL:0120-210-289(総合窓口11:00~20:00) ・交通アクセス:近鉄奈良駅から徒歩8分、またはJR奈良駅から徒歩13分