加部究のフットボール見聞録「日本は学ばなければならない立ち位置にいる」
中国卓球協会は「一強は競技の発展を妨げる」と危惧
アジアではトップクラスの日本も韓国も、世界に出れば弱者。まだまだ欧州などから学ばなければならない立ち位置にいる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
中国卓球協会の劉国梁会長が「十数年前から打倒中国に努力を続ける日本の台頭が、圧力であり原動力になっている」と発言した。 卓球と言えば中国の独壇場で、団体なら五輪は開催された全3大会で男女ともに金、世界選手権は男子が9連覇、女子は4連覇中。さぞ我が世の春を満喫しているのかと思ったら、逆に「一強は競技の発展を妨げる」と危惧しているそうだ。最近では「養狼計画」を起ち上げ、中国人の指導者を外国に派遣し普及を図っているという。確かに表彰式の度に中国国歌が鳴り響き、個人戦の佳境も同国決戦だらけでは、五輪種目から弾かれる日も近いかもしれない。 Jリーグが創設された頃には、韓国で日本の進化を歓迎する発言を繰り返し耳にした。アマチュア時代の日本は、韓国にまったく歯が立たなかった。1985年にはメキシコ・ワールドカップの出場権を懸けて戦うも完敗。ところが日本に圧勝した韓国も、本大会ではディ
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