50歳山本昌は引退か現役続行か
「一番大事なのは本人がまだ燃え尽きていないということ。今年は、特に不運な故障が重なりマウンドで勝負できなかったのだからなおさらでしょう。辞めるという選択は、おそらく50歳の彼にとって一番楽な選択なんです。だが、あえて困難に立ち向かう気持ちが、今は勝っているんだと思います。もう銭金の問題ではないので、山本昌は来季に関しては、提示された年俸が驚くほど低くともサインするでしょう」 最後に与田氏は、こうまとめた。 筆者も与田氏とまったくの同意見。漫画「野球狂の詩」の登場人物で50歳を超えて投げていた岩田鉄五郎は、ボールにハエが止まるほど、もうヨレヨレだったが、山本昌の頑丈さと、そのスピードボールに頼らないピッチングテクニックには、簡単に真似のできないプロフェッショナルを感じさせる。それがイバラの道になろうが、プロ野球界の天然記念物の51歳シーズンを心から応援したい。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)