【独占告白】梅宮アンナ乳がん闘病を語る「こんなにも多くの方々が私たちを支えてくれる。涙が止まらなくて」
まさか、そんな「口にするのに戸惑う」副作用が抗がん剤にあるだなんて?
2回目投与のあと、私は「中心静脈カテーテル(CV)ポート」を鎖骨の下に埋め込んでもらいました。2回目までは腕の血管から投与していましたが、抗がん剤には血管刺激性もあるため、血管が潰れていってしまって、回を重ねるごとに刺す場所が限られてきて。8回で終わればいいけど、8回も持ちそうにないと思ったのです。 インスタライブで皆さんに「CVポートいいよ!」とお勧めをいただいたのもありますし、主治医にも「ポートにすれば点滴針を刺すのが視界に入らなくなるのもあって恐怖心が減りますよ」と言われていました。その通りで、ポートを入れて本当によかった。恐怖心はメンタルを蝕むことを実感しました。 抗がん剤の副作用のうち、いちばん辛かったのが喉の痛み、違和感です。2回目から3回目の間、白血球が下がっていたのでしょうが、その影響が喉に現れたようで、鏡で見たら喉があちこち白くなっていて。院内の歯科で診察を受けたら「咽頭カンジダだと思います」と言われました。ショックで、主治医に「やだ先生、それっておシモの病気に出てくる菌ですよね? 響きが悪すぎ……?」と聞いたら、「梅宮さん、カンジダは誰の体内にもいる常在菌です。いま免疫が下がったから症状が出ているだけ、恥ずかしい話ではないですよ」とさとされました(笑)。 こうして「免疫が下がる」ことが身体の危機だと思い知ったので、食事もバランスよく食べて自分の体をいたわるようにと心がけたら、こんどは白血球が10倍くらいになってしまって(笑)。通常3000から8000/μlくらいのところ、なんと1万2000/μlに。あまり上がりすぎるのもきっとよくないのですが、いいんです、これは個体差です。がんはそれぞれ個人差があるし、主治医にNGと言われない限り、私は「今回ばかりはそのくらいの数字がないと戦えない!」と思っています。しんどさが強くないなら数値に一喜一憂せず、私はこの数値ならこんな感じなんだなと「自分の許容範囲」を確認していく、いまはそういう時間だと思っています。 そうだ、地味にしつこい副作用が耳鳴り。静かなところにいると左耳だけがぽこぽこするんです。「抗がん剤は内耳の働きを阻害する」ともありますので、そういうことでしょうか、ご経験なさった方いらっしゃいますか?