故人に届け、手紙1万通たき上げ 松江の黄泉比良坂、昨年比7倍超
古事記であの世とこの世の境界として描かれる松江市東出雲町の黄泉比良坂で16日、亡き人に宛てた手紙を火にくべるたき上げが行われた。2017年の開始以来、昨年の約1700通が最多だった手紙は、テレビ番組で取り上げられた反響からか、今年は7倍超の約1万2千通が寄せられた。 たき上げは「天国への手紙」を投函できるポストの設置とともに始まり、毎年6月に開催。風が木々を揺らす中、約200人の来場者は手を合わせ、手紙を火に投じた。 名古屋市から姉妹で訪れた会社員の栗田麻貴子さん(49)は「突然亡くなった両親に思いの一部が伝えられた」とほほ笑んだ。