「実は設定タイム通り」だった立教大“63年ぶり箱根駅伝シード権”届かず…監督は「私の読みの甘さ」予選会トップでも熾烈10位争い脱落のワケ
「彼らはまだ腹八分目」
選手の意識の改革とともに、今後チームとしてもすべきことが明確に見えた。 「選手層は、15名ぐらいは駅伝を走れる選手がいるんですが、そのレベルをもう1段、2段上げていかないといけない。うちは、馬場とかエースもいますし、走れる選手も2、3人います。でも、箱根で10番以内に入る戦いをするには、4番から15番目の選手のレベルをもっと上げていかないといけない。箱根は何が起こるか分からない、と博打に賭けるよりも、チームのレベルを上げて勝負していかないとシード権は獲れないので」 予選会トップでも10枠に生き残れない厳しさが、箱根駅伝にはある。ただ、チームとして強くなるための課題を見つけ、選手も真剣に何かを懸けて戦う経験ができた。それも往路で8位になり、復路でシードを争うレースができたからこそ得られたものだ。その経験を一枚一枚積み重ねていく先に、シード権獲得が見えてくる。 「今回、箱根の厳しさを経験しましたが、彼らはまだ腹八分目。まだまだ伸びる余地がありますから」 そう語る高林監督の表情からは、“来年こそは”の強い決意が感じ取れた。
(「箱根駅伝PRESS」佐藤俊 = 文)
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