新型タイカン678km!新型マカン613km!!ポルシェが本気で取り組む電動モビリティの「ファストトラベル」戦略が、BEVの航続距離と未来を拡げていく【スタッフブログ特別版】
「瞬間移動」が実は本命?ライフスタイルも革新??
そういえば「FAST TRAVEL」にはもうひとつ、ゲームファンにはおなじみの「瞬間移動」という意味もあるようです。ゲーム世界を効率的に楽しむために、目的地への移動をテレポーテーションのような手法で素早く行うことができるスキルです。 クルマで言えば、まるで瞬間移動するかのごとく、敏捷に動き回る様子がイメージされます。どちらかといえばポルシェの場合、こちらの「FAST TRAVEL」の方が、由来としては本命のような気もします。 システム出力が952ps(ローンチコントロール作動時)に達するタイカン ターボSは、0→100km/h加速をわずか2.4秒でこなすとのこと。現行型でも十分にその加速は「ワープ感」たっぷりでしたが、新型はさらに異次元へと突入しているのは間違いなさそうです。もちろん新型マカンも、SUVとは思えない「瞬間移動」の醍醐味を、味わわせてくれることでしょう。 「私たちの目標は、このセグメントで最もスポーティなモデルとして、完全電動のマカンを提供することです」と、マカン製品ライン担当バイスプレジデントのイェルク・ケルナーは述べています。 ポルシェは伝統的に、単なる高性能モデルではなく、日常の使いやすさや快適性にも配慮した性能向上にこだわり続けてきました。そういう意味ではこれまでもポルシェにとって「FAST TRAVEL」は、本質的なDNAとして受け継がれているものなのかもしれません。 そしてこれからは、タイカンから始まったポルシェの電動モビリティをめぐる「FAST TRAVEL」戦略が、マカンをはじめさまざまな形で具現化されていくことになります。そこに、どれほど革新的な「カーライフ」の未来が広がっていくのか・・・まずは2030年までの数年間に、注目したいと思います。
Webモーターマガジン