<先輩はおとこのこ>梅田修一朗×関根明良インタビュー(1) まこと先輩がいた! 繊細な演技を
電子コミックサービス「LINEマンガ」で連載されたぽむさんのwebtoon(ウェブトゥーン)が原作のテレビアニメ「先輩はおとこのこ」が、フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”で放送されている。可愛いものが大好きな“男の娘”を巡る人間模様を描く。男の娘の花岡まことは、ある日後輩の女子・蒼井咲に女子だと勘違いされたまま告白されることになる。「AnimeJapan(アニメジャパン)」の投票企画「第5回アニメ化してほしいマンガランキング」で1位に選ばれた話題作で、梅田修一朗さんが花岡まこと、関根明良さんが蒼井咲をそれぞれ演じる。梅田さん、関根さんに収録の裏側を聞いた。 【写真特集】勢いがすごい! 話題の声優・梅田修一朗×関根明良 2人の写真
◇まこと先輩をどう演じるか?
--作品の印象は?
梅田さん キレイなんですよね。よく関根さんがおっしゃっていることなのですが、透明なんです。彼らの青春、一瞬のまぶしさ、はかなさなどの空気感を感じる作品です。また静かな空気感、温度感、匂い、静かさを自然と感じられる作品だと思っています。
関根さん まさにそうですよね。思春期で、家庭のことなどそれぞれの悩みがあって、大人と子供の境目である高校生という繊細な時期だから、より繊細に感じられるのかもしれません。ともすれば、悪い方に転がってしまうかもしれないそんなラインを、みんなが一生懸命に歩み、乗り越え、成長していくところがとてもすてきだなと思います。
--まこと先輩をどのように演じようとした?
梅田さん 自分の中でもいい意味で迷い、悩みを抱えながら、どう演じるのか?どう向き合うのか?を考えました。まこと先輩は、可愛いものが好きだけど、声を高くしようとしているわけでもないですし、まこと先輩がどういうものが好きで、どういうことに悩んでいて、どういうふうに人と関わりたいのか……とまこと先輩のことを考えていけば、声の高さなどは自然に表現できるだろうな……とは思っていましたが、それでも不安はずっとありました。作品を大切にされている方がいっぱいいて、それぞれの中にまこと先輩のイメージがあるはずですし……。収録の時、関根さん、雄馬さん(大我竜二役の内田雄馬さん)に「まこと先輩がいたよ」と言っていただき、すごくうれしかったです。