デブリ回収初成功は「廃炉へ重要な一歩」 武藤容治経産相、2051年までの廃炉を強調
武藤容治経済産業相は8日の記者会見で、東京電力福島第1原発2号機の溶融燃料(デブリ)の採取作業が完了し、原発事故後初めて回収に成功したことについて「本格的な廃炉作業を迎える中で重要な一歩だ」との認識を示した。 今後、国の研究機関で採取したデブリを分析し、本格的な取り出しに向けた工法の検討に役立てる。武藤氏は「取り出し作業に有用な情報が得られると期待している」と語った。 政府と東電は2051年までの廃炉完了を目指している。一部作業に遅れが生じているが、武藤氏は現時点で廃炉全体の工程に影響はないとの見方を示した。