J3富山のMF布施谷翔がJ2昇格へ決意「富山もボク自身も人生が変わる」
◆J2昇格プレーオフ▽準決勝 富山1-1FC大阪(1日、富山県総合運動公園陸上競技場) J2昇格プレーオフの準決勝が行われ、J3カターレ富山(リーグ3位)は、1-1でFC大阪(同6位)と引き分けた。今季のリーグ戦で上位の富山が決勝進出を決めた。値千金のゴールを挙げたのが、今オフにFC町田ゼルビアから育成型期限付き移籍したMF布施谷翔(24)だ。前半36分、ゴール前に上がってきたボールに高くジャンプし、豪快ヘッドで先制。「昨日か、一昨日に、たまたま練習で同じようなシーンがあった。(ゴール後はしばらく倒れ込み)みんなの歓声でゴールだと気づきました」と苦笑いを浮かべた。 キャッチコピーは、ミスターアグレッシブだ。出場機会を求めて、誘いを受けたJ3富山に今春から加入を決意。気迫のこもったプレーを繰り出し、今季リーグ戦では29試合に出場して2得点をマークする。「昇格するために富山に来た。力になりたい」と布施谷。練習に対する態度もストイックで、趣味は筋トレ。試合の前日以外はほぼ筋トレを行うなど、フィジカル面でも抜群の強さを見せつけてきた。 J2昇格プレーオフの決勝は12月7日午後2時から富山県総合運動公園陸上競技場で行われ、対戦相手は松本山雅FC(リーグ4位)だ。今季は1-3、3-0で1勝1敗と互角。この日、プレーオフで同点ゴールを挙げた松本のDF高橋祥平(33)と、MF山口一真(28)は町田の元チームメートでもある。「一緒に対戦できるのは楽しみ。昇格したら富山もボク自身の人生が変わると思う。今日以上に気合を入れます」と布施谷。アグレッシブなプレーで、チームを昇格に導く。(中田 康博)
報知新聞社