「幸せの国」ブータンの国民食、トウガラシたっぷりのチーズ煮込み「エマダツィ」
同店では、肉厚な韓国産のトウガラシを使用。スーパーで選ぶ際は、「肉薄のものは辛い場合があるので、注意が必要」(村上さん)という。辛いのが苦手という人には京野菜の「万願寺とうがらし」が甘みもあって、おすすめだ。
材料(1人分)は、青トウガラシ9本(縦半分に切る)、ショウガ、ニンニク(いずれもすりおろし)各小さじ半分弱、赤タマネギ1/4玉(薄切り)、プロセスチーズ80グラム。サラダ油と塩も各適量。水250ミリリットルを入れた鍋に全ての材料を入れ、沸騰したら蓋をして中火に。5分ほど煮込んで完成だ。
ブータンは、GDP(国内総生産)といった経済指標よりも、国民の精神的な充足度を表すGNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)を国の政策として重視。「世界一幸せな国」といわれてきた。
村上さんは、ブータンの魅力について、「おばあちゃんの家に帰ったときのような温かさがある」と語る。人々の暮らしが昔と変わっても、「家族や仲間を大切にし、身近なものへの感謝が常にあるのを感じる」という。
そんなブータンで家庭の食卓の真ん中にある「エマダツィ」を、もっと日本の人に味わってもらいたい、と村上さんは笑顔を見せた。(本江希望)