誰がいい? パリ五輪U-23日本代表に推薦したいOA選手6人。救世主になり得る“先輩”たち
サッカーU-23日本代表は、U-23アジアカップで優勝してパリ五輪出場権を手にしたが、その道のりは簡単ではなかった。本大会で結果を残すために、どんな戦力が必要なのか。3つのオーバーエイジ枠を使って呼びたい選手をピックアップして紹介する。※データは5月4日時点の『transfermarkt』を参照。
MF:旗手怜央 生年月日:1997年11月21日(26歳) 所属クラブ:セルティック(スコットランド) 2023/24リーグ戦成績:11試合3得点2アシスト スコットランドのセルティックでプレーする旗手怜央は、2021年の東京五輪に出場した。このときは左サイドでの出場がメインだったが、パリ五輪のU-23日本代表に加われば、選手層の面で大きな底上げが期待できる。 セルティックでインサイドハーフに入っている旗手は、正確な技術があり、豊富な運動量で自らゴールを狙って飛び出すこともできる。さらに魅力なのは、FWからDFまであらゆるポジションをこなせるポリバレントなところだろう。現実的には、インサイドハーフのほかに、U-23日本代表のシステムでは、ウイングやサイドバックが選択肢になりそうだが、それでも十分に多い。五輪の登録人数が18人と少ないことを考えると、1人で複数ポジションをこなせることは大きな価値を生むはずだ。 旗手は今季、度重なるケガで公式戦の出場が多くなかったが、すでに回復している。むしろ、シーズン中の疲れがないという見方ができるかもしれない。複数ポジションを高いレベルでこなせる旗手は、多くの監督にとってチームに1人は欲しい人材ではないだろうか。
FW:伊東純也 生年月日:1993年3月9日(31歳) 所属クラブ:スタッド・ランス(フランス) 2023/24リーグ戦成績:28試合3得点6アシスト フランス1部のスタッド・ランスで活躍する伊東純也は、能力でも経験でもU-23日本代表の力になれるアタッカーだ。 U-23アジアカップで優勝したU-23日本代表だが、全てが順風満帆だったわけではない。右ウイングは藤尾翔太か山田楓喜が入ることが多かったが、相手をかわして守備をかき乱すようなことはほとんどなかった。深い位置を取るアクションは2人があまり見せなかった動きで、伊東が圧倒的なスピードで仕掛けていけば、相手にとってまた別の脅威になるだろう。 31歳という年齢を考えると過密日程は大変かもしれないが、今季でスタッド・ランス在籍2年目を迎えており、フランスの環境に慣れているのはメリットとして挙げていいだろう。いずれにせよ、伊東には短い時間でも一気に試合展開を変えられる爆発力があり、パリに連れて行きたい人材ではないだろうか。 伊東にとっては、早くAFCアジアカップ2023の雪辱を晴らしたいという気持ちがあるかもしれない。一部メディアが性加害の疑惑を報じた影響で大会途中で離脱となり、不完全燃焼だったはずだ。 その伊東をオーバーエイジ枠でパリ五輪に呼ぶのか、という問題は別として、U-23日本代表にこのスピードスターを加えたところはみてみたいものである。