ナーゲルスマン新監督が率いるドイツ代表に芽生えた希望と燻りつづける問題【現地発】
芸術的なドリブラーたちの仕掛け
アメリカ相手の初陣で切れ味鋭いドリブルを仕掛けたムシアラ。(C)Getty Images
ユリアン・ナーゲルスマンを新監督に招聘した新生ドイツに、さっそく希望の芽が出てきた。たとえば、進境著しいムシアラとヴィルツだ。一方で、ベテランの処遇など指揮官を悩ませる問題も依然として燻っている。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:円賀貴子 2023年11月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 低迷中のドイツ代表に希望の芽が出てきた。肌寒い日が増えてきたが、まるで春が訪れたかのようなぬくもりを感じる。 光が差し込んだのは10月だ。ユリアン・ナーゲルスマン新監督率いるドイツは米国遠征を実施。ハートフォードでアメリカに3-1の逆転勝利を収め、フィラデルフィアでメキシコと2-2で引き分けた。いずれも文句なしの内容ではなかった。ただし、5戦未勝利で命運が尽きたハンジ・フリック前政権下の末期と比べれば、状態は明
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