【奈良県 2023年版】 冬の絶景・風物詩10選 大松明が燃え盛る日本屈指の火祭り
冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。 【画像】奈良県の冬の絶景・風物詩10選を一気見! 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、奈良県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
◆茅原のトンド
修験道の開祖とされる人物・役行者(役小角)の生誕の地と伝わる御所市の茅原。この地には役行者が開基と伝えられる「吉祥草寺」があり、毎年1月14日には「茅原のトンド」が行われる。 トンドとは小正月に古いしめ縄や正月飾りなどを一か所に集めて焼く行事のこと。1300年の伝統を誇る茅原のトンドは、「奈良遺産」および県の「無形民俗文化財」に認定された、全国的に有名な伝統行事。 トンドの大きさは日本屈指で、高さ6メートルを超す雄・雌一対の大松明が燃え上がる様子は迫力満点。当日は、無病息災、五穀豊穣を祈願しに訪れる多くの人で境内が賑わう。 開催日:毎年1月14日 茅原のトンド(ちはらのトンド) 開催地 奈良県御所市茅原279
◆野迫川村の雲海
県の南西部、高野山と十津川村の間に位置する野迫川村は、雲海の名所として知られている。 平均標高700メートルの山々に囲まれたこの村には、雲海のビュースポットが数多く点在。特に「高野辻休憩所」からの眺望は美しく、連なる山々の間に広がる雲海はまるで大海のような雄大さ。 車の中からも眺めることができるので寒い季節にもおすすめ。雨上がりの風が弱い早朝がチャンスだ。 見ごろの時期:通年 野迫川村の雲海(のせがわむらのうんかい) 所在地 奈良県吉野郡野迫川村上(高野辻休憩所)
◆長谷寺の観音萬燈会
西国三十三所第8番札所であり、四季折々の花が楽しめる「花の御寺」として知られる、真言宗豊山派の総本山「長谷寺」。 毎年大みそかから新年にかけて、新年を祝う「観音萬燈会」が開催され、仁王門から本堂へと続く399段の登廊に釣り灯籠や灯明が灯される。これらの灯籠は参詣者が家内安全などの願いを込めてお供えしたもので、たくさんの明かりで境内は幻想的な雰囲気に。 また、登廊脇の藁囲いの中で咲く、かわいい寒ぼたんも必見だ。 開催期間:2023年12月31日(日)~2024年1月3日(水) 長谷寺の観音萬燈会(はせでらのかんのんまんどうえ) 開催地 奈良県桜井市初瀬731-1