還暦ビルダー・鷲巣国彦が世界の舞台で金メダル獲得!「夏のリベンジが果たせた」と笑顔を見せる
「夏のリベンジが果たせました」 12月17日(火)から19日(木)の3日間、東京・有明コロシアムで開催されている『IFBB 世界フィットネス選手権&男子ワールドカップ』。最終日となる19日(木)の第一部では、年齢別ボディビルの戦いが繰り広げられていた。3つに分けられた年齢別クラスの中で、男子ボディビルマスターズの60歳以上級で優勝を飾ったのは鷲巣国彦(わしず・くにひこ/60)選手だ。 【写真】還暦とは思えない鷲巣国彦選手のキレのある身体
今年9月に開催されたJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の『日本マスターズ選手権大会』では、猿山直史選手に軍配が上がり2位という結果に。今大会では、鷲巣選手がリベンジ優勝を果たし「日本マスターズで負けてしまったので、悔しい!という思いだけで、ここまできました」と舞台袖で安心したように話す。 日本マスターズの大会から今日まで約3カ月。何か取り組み方を変えたのか伺うと「特に変えたことはない、とにかく体調を維持することだけに努めました」と朗らかに笑った。 自身の生活を変えたくてトレーニングを始め、37歳からボディビルの道を歩みはじめた鷲巣選手。今年で23年目となるベテラン選手は、世界大会の舞台でも安定の絞りとキレのあるコンディションが見事だった。2024年最高の締めくくりとなった鷲巣選手は、これからの未来をどのように描いているのだろうか。 「自分の身体には満足していませんし、まだ成長していきたいです。今年還暦を迎え、これから先はより健康でいないといけない。これからも身体づくりに励みたいです」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:小笠拡子 撮影:中原義史