【ヤクルト】青木宣親、引退試合でマルチ安打 左へ右へ鮮やか快打連発で“真骨頂”を見せる 7回二死から石川雅規も登板
ヤクルトの青木宣親が10月2日、神宮球場での広島戦に「1番・中堅」でスタメン出場。自身の引退試合に臨んだ。 【動画】センターへ弾き返す!引退発表後初打席で青木宣親が安打を放つ 選手全員が青木の背番号「23」をつけてプレーし、「青木一色」で始まった一戦。試合前は登場曲にも使用しているロックバンド「GLAY」のギタリストで、青木と親交のあるTAKUROが国歌演奏を行った。さらに始球式は青木の長男が務め、涙を浮かべる場面もあった。 緑の応援ボードを持ったファンで埋め尽くされた神宮は、序盤から歓喜に包まれた。青木は初回の第1打席、広島先発の床田寛樹の2球目を打って遊ゴロに倒れたが、その後、2番の長岡秀樹が今季160安打目となる中前打で出塁し、3番のドミンゴ・サンタナが四球で一死一・二塁とし、4番の村上宗隆は空振り三振が倒れたあと、ホセ・オスナが左中間を破る適時二塁打で1点を先制した。 2回の第2打席は二死一塁から左前へ弾き返し、青木らしい鮮やかな安打で出塁。試合前には「やっぱり1本打ちたい」と話していたが、有言実行。「最後の試合で1本ヒットが出てホッとしてます」とコメントした。 二死一・二塁となって、続く長岡が右翼へ適時二塁打を放って2点目を入れると、サンタナが右翼席へ豪快な17号3ラン。青木が本塁に生還し、サンタナと抱き合って喜びを分かち合った。主砲は「ノリさんに捧げる一振りです」と青木に捧げる一発で5‐0とリードを広げた。 青木の第3打席は3回二死満塁の場面。青木もつけた背番号「1」の先輩・若松勉氏の応援歌でもあった「必殺仕事人」のテーマが流れる中での打席は、三邪飛に倒れた。 6回の第4打席は二死の場面で3番手・九里亜蓮から右翼へ二塁打を放って出塁し、マルチ安打に満員のスタンドは歓喜に湧いた。 7回は二死二・三塁から石川雅規が盟友のためにリリーフ登板。得点を奪われたものの、青木の引退試合に花を添えた。 [文:別府勉]