ドジャース、佐々木朗希まで獲得すれば新たな『悪の帝国』の誕生…『嫉妬と恨みの炎』もさらに燃え上がると米記者
実現すれば、嫉妬と恨みの炎がさらに燃え上がるのは間違いなさそうだ。佐々木朗希投手(23)はロッテからポスティング(入札)制度でのメジャー挑戦が決定。獲得資金は「破格の安値」とあって、メジャー全30球団が血で血を洗う争奪戦を目前に控える中、「超が付く大本命」はドジャースとみられている。 米国を代表するナショナルライターの一人、バスター・オルニー記者は17日(日本時間18日)までにESPNラジオ局に出演。「話をしたメジャー全30球団の首脳は全員が『佐々木はドジャースに行くと信じている』と語っていた。これが現実だ」と伝えた上で、もしドジャースが佐々木を獲得した場合は、他球団から憤りを向けられるだろうと予想した。 「大谷が同じ状況だったときを覚えている。あの全てが終わったとき、多くのチームが『全くの時間の無駄だった。なぜ、こんなことをやるんだ』と感じていた」 米誌ニューズウィークは「佐々木は2017年のときの大谷と同じく(25歳ルールで契約金が制限される)23歳でメジャー挑戦し、多額の金銭を手にする機会をなげうってでも日本を去る。当時もメジャー全30球団が金銭的に大谷との契約が可能だったが、現実は全球団にチャンスがあったわけではなかった。大谷は二刀流で登板しない試合は(当時ア・リーグのみが採用した)DHを希望したからだ」と説明した。 各球団が今回の佐々木獲得に向ける準備を、同記者は「ゴロを打って一塁に走る打者のようなもの。たとえセーフになる可能性は限りなく低くくても必死に走らなければならない」と表現した。 昨年12月、ドジャースが大谷に続いてFA投手の目玉だった山本由伸の獲得を発表した直後、ヤンキース地元ラジオ局WFANのマーク・マルーシス・ホストは「これまでヤンキースは大リーグの『Evil Empire(悪の帝国)』とみなされてきたが、それも終わりだ。札束をはたき、ガツガツと勝ちにいくドジャースこそ新たな『悪の帝国だ』」と宣言。ESPNラジオ局のジェーソン・スミス・ホストも、同時期に「いまや、悪の帝国はドジャースだ。みんながドジャースを憎み、怒りをたぎらせるだろう。なぜか? みんながそろって『フェアじゃない』と思っているからだ」と声を荒らげた。 これでもし佐々木も獲得となれば、推して知るべし―だ。
中日スポーツ