【水原希子さん】初のコスメブランド『kiiks』がデビュー!愛に満ちた「縄文時代」に思いを馳せて
水原希子さんによる新たなブランド『kiiks(キークス)』がスタートしました。“古来より引き継がれてきた自然の恵みを生かし、まだ知られていないハーブや植物の効能を日本から世界へ”をコンセプトに、自分にも地球にも気持ちのいい商品づくりを目指すこのブランド。最初のプロダクトとなる「ハマナスローズバーム」の予約スタートに際し、ブランドに込めた思いやプロダクトのこだわりなどを聞きました。 【写真】水原希子さん、自然体の美しさ
「日本の自然はこんなに豊かなんだ」ということを世界に伝えたかった
――水原さんはファッションの第一線で活躍されてきましたが、今回化粧品を扱うブランドを立ち上げた経緯を教えてください。 コロナ禍で日本から出られなくなってしまったときに、スキューバダイビングの免許をとったこともあって、自然と触れ合う機会がすごく増えたんです。そこで初めて日本の自然の豊かさに気づいたことが、このブランドを立ち上げることになったきっかけです。 どこにでも生えている草が、実は漢方にもなるゲットウやヨモギだったり、今回のプロダクトで使っている日本原産のバラ「ハマナス」も、北海道の浦幌という場所へ行けばどこにでも咲いている、地元の人たちにとっては日常の中に当たり前にある植物なんです。 そのハマナスが、古来から薬用として使われていたものだと知って、これを何か形にしたいと思いました。そして私も含め、日本の人々が「自分のいる日本はこんなに自然が豊かなんだ」と再認識するきっかけになったり、世界の人々にもそれが伝わったらいいなと思って。 そして同じタイミングで、自分が肌につけるもののことも考えるようになりました。皮膚から自分の体へ吸収されているから、食べ物と同じくらい意識を持ったほうがいいですよね。今回ローンチした『kiiks』も、自然由来指数100%であることをいちばんに考えて作っています。
人類史上一番長く続いた「縄文時代」は愛に満ちた時代だった
――「ハマナスローズバーム」は鹿児島にあるファクトリーで作られているんですよね。現在は世界を舞台に活躍する水原さんが、日本の原料、日本のファクトリーでプロダクトを作ることを選んだのはどうしてでしょうか。 今は海外と日本を行ったり来たりの生活ですが、私は日本で育っているのでやっぱり日本で過ごすのがいちばん心地いい。だから国内産にこだわって化粧品を作ることは、私にとってはすごくナチュラルなことだったんです。 「ハマナスローズバーム」は鹿児島県の南大隅町にあるファクトリーですべて作っているのですが、このファクトリー自体が廃校を改造して作られていたり、地域の活性化に取り組んでいたりとシンパシーを感じることがたくさん。『kiiks』では、職人さんとコラボレーションしたり、一緒にワークショップを行いながら、素晴らしい文化を継承していくきっかけを作っていきたいと考えています。 ――「縄文時代」からインスピレーションを受けたという、ブランドのコンセプトがとても新鮮でした。 縄文時代って、実は1万年以上もの間続いてきた、とても長い時代なんです。発掘されるものの中に武器がないことから、争いや戦争がなかったのではないかともいわれています。とはいえ、私たちが生まれたときにはすでに戦争は行われていたから、どこかで「人間は本能的に争うものなんじゃないか」って思っていました。 でも「1万年も平和な時代が続いた」と思うと、人間に対してすごく希望を感じるんです。自然と対話しながら、そして自然と寄り添いながら過ごした「愛に満ちた時代」を想像してそのスピリットをルーツとして『kiiks』を作りたいと思ったんです。