自民関係者「辞めないなら辞めさせるしかない」次の総理に2人の名前「茂木、そして」…石破おろし本格化は「補正予算通った後」
自分が撃たれるようになると感情的になった石破
それが記事冒頭の発言だ。 あくまでも石破周辺では「しんぶん赤旗のスクープ」が大敗の要因だと主張している。”裏金議員”として今回自民党から公認を得られなかった元自民の候補の支部に対しても政党助成金から2000万円の支部政党交付金を支給していたことが明らかになった。これに対して各メディアも追随し、石破総理を批判した。これに対して石破総理は候補者が自身の選挙運動に使うことができないと説明。その上で「事実を曲解し、誤解を誘導する」「報道に誠に憤りを覚える」「裏公認との指摘は一切当たらない」とメディアに反論した。が、これには「何を逆ギレしているんですか」「石破首相の”報道に憤りを覚える”に本当に”怒りを覚える”」とSNSでは怒りの声が溢れた。これまでひたすらネットの声と一緒に政権執行部を後ろから鉄砲撃ち続けた石破だが、自分が撃たれるようになると感情的になってしまった。その姿を哀れに思えた国民も多かったであろう。
なぜ非公認候補に2000万円を支払ってしまったのか
で、だ。そもそもなぜ非公認候補に2000万円を支払ってしまったのか。例え法的に問題がないとはいえ(そもそも法的に問題ないことは最初から議論にもなっていないが)、なぜそんな紛らわしい、誤解を招くようなことをするのか。 実は自民党政党職員の”ドン”とされる人物が、森山裕幹事長にろくに説明もしないまま非公認候補たちに入金したのだという。メディアが報じたあとにその職員に連絡をとろうと電話してもつながらず、しばらくたってから体の具合を理由に連絡が取りにくい旨連絡があったとされる。石破サイドはこの一連の入金に関しては何等かの意図が自民党内で働いたのではないかと疑っている。 しかし選挙戦を思い出してみると赤旗が初報を出したのは10月23日、公示は15日で投開票は27日だった。すでに選挙期間の半分以上が経過しておりその前から自民にとって厳しい選挙結果になるだろうという予兆が出ていた。そもそも石破総理が自らの署名入りで「緊急通達」という檄文を関係者に送ったのは21日だ。当然、石破首相は情勢が厳しいがゆえにこの檄文を送ったのであって、そのあとに起きた「赤旗スクープ」を敗因にするのはあまりにも調子がいい。 元閣僚経験者は石破自民の敗因についてきっぱり「何がやりたいのか国民に全く伝わってなかった」と指摘する。「国民の生活をどうよくするのかという経済観点のビジョンもなければ、この国をどうしたいのかという国家感もなかった。国民にとって、『裏金問題があっても、それでも自民党だ』と思えるようなメリットが全くなかった。本人は張りぼての『国民人気』でなんとかなるとでも思ったのでしょう」。