「我が子を他人と比較する親」の特徴と3つの対策 なぜウサギは負けたのか?なぜカメは勝った?
そこで、子どもの長所がいかに凄いことであるかを事ある度に伝え、それを応援していくスタンスを取ります。先述のカメであれば、ゆっくりだけどもコツコツと一歩一歩、歩みを止めないことが長所でしょう。 子どもの場合、例えば、運動が好きであれば運動を伸ばし、ものづくりが好きであればそれを伸ばし、応援していきます。長所は何でもいいのです。能力だけでなく特徴でも構いません。そして、長所をさらに伸ばしていくと、短所はその後“自己修正”してくる可能性が高くなります。なぜなら、長所が伸びることで心に余裕が生まれ、もともと自覚している短所を是正しようとするからです。
例えばものづくりが長所の子に、のびのびと、ものづくりをやらせていくと、やがて自分から学校の勉強をするようになるなどです。信じられないかもしれませんが、かなりの確率でこのようになっていきます。ただし途中で、親が他の子どもと比較して欠点、短所の指摘をしなければの話ですが。 (2)自分の子どもの1年前と今を比較する 比較しないことはどうしても難しいのであれば、比較することを逆に利用するのがこの方法です。しかし、比較と言っても、他者との比較ではなく、その子の時系列での比較です。
例えば、1年前の我が子と今の我が子を比較してみてください。身長や体重など身体的部分が成長したことは1年前の写真を見ればわかりますが、内面的部分を見ていきます。4年生の我が子であれば、昨年は3年生です。3年生のときの学力と今の4年生の学力では、今のほうが間違いなく高いはずです。今の4年生の中での他者と比較ではなく、過去のその子と比較するのです。すると成長していることが実感できるはずです。 (3)ほかと比較して自分の子どものよい部分を見つける
それでも、まだ他者と比較をしてしまうというのであれば、子どもの欠点、短所など凹んでいる部分をほかの子どもと比較するのではなく、我が子の得意なこと、長所など凸の部分を他者と比較してください。すると安心感が生まれてくると思います。これが最終手段です。 ■親が実践できれば、子どもは変わっていく この話をすると、「うちの子には取り立ててほかの子よりも優れているものはありません」という人がいます。本当にそうでしょうか?