あのピニンファリーナがついにクルマメーカーに! ロケットのような速さのカスタムカーって?
イタリア(車)好きオヤジさんなら、よくご存知の名前がピニンファリーナ。フェラーリやアルファロメオやランチアといったスポーティブランドをはじめ、世界中の自動車メーカーのために車体をデザインしてきました。その“ピニン”がついに、クルマメーカーへと大変身!
完全なカスタムカーとしてオリジナルの一台を販売
アウトモービリ・ピニンファリーナという新会社で手がけるのが、なんと1400馬力のハイパーGT「バッティスタ」。2024年5月に、私、箱根で試乗しました。感想をひと言でいうと、ロケットに車輪がついているような速さです。150台限定で、しかも世界に2台と同じクルマがない、完全なカスタムとして販売されるのも話題になっています。 「私たちは自動車の車体をデザインするカロッツェリアとして1930年に創業。みずから自動車を作るのは創業者のバッティスタ・ファリーナの夢でした。今回、その夢が実現しました」。
そう語ったのは、日本での発表のために来日したアウトモービリ・ピニンファリーナのパオロ・デラッチャCEO。クロアチアのハイパー(超高性能)GTのメーカー、リマックが開発したシャシーを使い、細かなチューニングと内外装のデザインはイタリア、トリノのアウトモービリ・ピニンファリーナの工場で行います。
内容がすごい。カーボンファイバーのシャシーを使い、モーターは前後左右各輪に1基ずつ。4輪を個別に、加速、コーナリング、減速、すべてがコンピューターによって的確に制御されます。 ドライバーの運転のクセを学習して、加速やコーナリング時のトルクコントロールなどを行い、サーキットでは、そのドライバーにとっての最速のタイムがたたき出せるよう、車載コンピューターがサポートしてくれるのです。 速い速度でもって、どんなカーブだろうとクイクイ気持ちよく曲がります。加速はすばやく、減速は確実に。ドライブモードによってキャラクターが大きく変わるのも、オーナーのための楽しみでしょう。