【誰でもできる】「すぐやる人」が頭に思い浮かべている、たった4文字の言葉とは?
「自分の仕事に足りないことを全部言語化してくれる本」「会社員人生が180度、変わった!」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』シリーズ三部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。 今回は、全ビジネスパーソンに必須の「意思決定」のあり方を指南する、シリーズ最新刊『パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法』の中から、特別に本書のエッセンスを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) ● デメリットの判断軸 すぐやる人は、デメリットをただ恐れるのではなく、「直視する」ということができます。 受け流せというわけではなく、「リスクを考える」ということです。 失敗は怖いものです。 たしかに、中には「取り返しのつかない失敗」もあるにはある。 いくらデメリットを受け入れるとはいえ、「給料をすべてギャンブルに突っ込みます」という決断は、意思決定ではありませんよね。 ただ、食費や家賃などの生活費を計算して、その分を確保し、お小遣いの範囲内ですべてを賭けるのであれば、別に誰からも文句を言われないでしょう。 もしギャンブルに失敗しても、生活できますからね。 そうやって、「取り返しがつくかどうか」ということが、判断軸となります。 当たり前ですが、無茶をすることが意思決定ではないということです。 目先のデメリットは、未来に視点を置くことで利益反転が起こり、メリットになることがあります。 「今は勉強がつらい。しかし、1年後に英語が話せる」 「毎日、筋肉痛でつらい。しかし、1年後に筋肉がついている」 そういう未来のメリットを選びとるのです。 だから、目の前の「勉強という苦痛」や「筋肉痛」を受け入れる。 それと似たように、ビジネスにおいての「リスク」を捉えないといけません。 ● 「見えないデメリット」のことを考える 見える損失は、わかりやすい。 では、見えないリスクのことを考えて、それでも「すぐやる人」は何を考えているのでしょうか。 「機会損失」という言葉があります。 もしそれをやっていれば、できた可能性があるもの。 それを計算しておくのです。 営業において、将来、成長するような企業と丁寧にお付き合いをしておくと、その後、どうなるでしょう。 初期の段階から面倒を見てくれたなら、もし大きくなったときに、「あの頃、支えてくれた」と言って、いい関係性が続くことでしょう。 とはいえ、その企業が成長するかどうかを100%見抜くことは至難の業です。 その不確実性があるときから時間や労力を投資するから、大きなリターンとなるのです。 それは、「機会損失」という4文字に着目したからこそ、成し得たことです。 「今やっておかないと、未来に損することは何だろう?」 「機会損失は何だろう?」 と、たった4文字のことを考えて、今やるべきことに取り組みましょう。 その決断をする。 「何が起こるかわからない」という「不確実性」と共に生きていきましょう。 (本稿は、『パーフェクトな意思決定』の著者・安藤広大氏が特別に書き下ろしたものです) 安藤広大(あんどう・こうだい) 株式会社識学 代表取締役社長 1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。
安藤広大