王座奪還の日本生命レッドエルフ 麻生麗名「向かっていく気持ちで戦った」笹尾明日香「みんなの優勝です」ファイナルを戦った選手、監督の思い
<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズンプレーオフ 日程:3月22~24日 場所:代々木第二体育館> 24日、ノジマTリーグ2023‐2024シーズン女子プレーオフファイナルが開催され、レギュラーシーズン1位の木下アビエル神奈川と同2位の日本生命レッドエルフが対戦。マッチカウント3-0で日本生命レッドエルフが2季ぶり5度目の優勝を決めた。 試合後、日本生命レッドエルフの村上恭和総監督、麻生麗名、笹尾明日香、早田ひなが取材陣のインタビューに答えた。
日本生命レッドエルフ・村上恭和総監督コメント
<ファイナルを振り返って> 今回の試合は3、4番を試合前に開示した状態という、一見すると不利な状態で戦いました。結果的に3-0で勝つことができましたが、ダブルスで勝ち切れたことが大きな勝因だと思います。 <ファイナルのオーダーについて> プレーオフは一年の総決算。うちは、9人でレギュラーシーズンを戦い、伊藤美誠を除いて8人でプレーオフに臨みました。ソンイジェン/ソンメイヨウペアはセミファイナル、勝ち上がったら麻生/笹尾ペアをファイナルで起用するから、とずっと前から伝えていました。 実は試合前、木下アビエル神奈川は張本美和/木原美悠ペアで来るかなと思っていましたが、木原美悠/長﨑美柚で来たので驚きました。 麻生/笹尾ペアはこの2年間、Tリーグでおそらく一番練習したペアじゃないかと思っています。だからこそ、みんな緊張して凡ミスだらけの試合の中で、どうにか勝ち切ることができた。信頼感の勝利じゃないかなと思いますね。 2番のソンメイヨウに対しても張本美和選手は2敗しているので、分が良い相手との対戦で勝つことができて良かったです。 3番は早田ひなと平野美宇の対戦でした。早田がいつも言うのは「挑戦者の気持ちになれたら勝てる」ということ。今日はシンガポールスマッシュで0-3で負けた平野美宇だったので、挑戦者になりきれたんじゃないかなと思います。 <森さくら、笹尾明日香、麻生麗名の頑張りについて> この3選手は今年の全日本ではベスト16にも入ってないので、プレーオフファイナルに出場している選手の中では力は少し落ちると思います。ただ、彼女たちは一緒に生活しながら、Tリーグで頑張ろうという気持ちが人一倍強いです。その気持ちの強さがここ一番での強さ、レギュラーシーズンでの安定感に繋がっていると思います。 <早田ひなはどんなエースですか> 戦うときの心の持ち方がすごく成長したと思います。早田は自分が強い、有利だと本当に思っておらず、挑戦者の気持ちで戦うという心境を作ることができます。これはスポーツにとってとても大事なことで、その気持ちの作り方がこの何年かの彼女の成長を支えていると思っています。