【このVIP用Sクラスなんぼ?】走行距離380km!新車状態の希少な「メルセデス W220 S600 プルマン」販売中 その価格は?
ブラックのエクスクルーシブレザーのシート表皮には、数多くのリアルウッドトリムエレメントがあしらわれ、コントラストをなしている。リヤのクーリングコンパートメント、運転席と助手席のマルチコントゥアーシート、コマンドシステム、パーキングエイド、ソフトクローズなど豪華な装備だ。繰り返す。走行距離はわずか380kmだ。
希少な6.3リッターV12エンジンをボンネットに搭載
真のハイライトはボンネットの下にある。プルマンには、306馬力のV8(M113)を搭載した「S500」と、367馬力の5.8リッター自然吸気V12(M137 E 58)を搭載した「S600」がある。ただし、このモデルには別のエンジンが搭載される: 6.3リッター(6258cc)のV型12気筒エンジン(M137 E 63)で、「S63L AMG」から流用された。我々の調査によると、444馬力の自然吸気V12エンジンは、1カ月間しか提供されなかったというから、このクルマをさらにエクスクルーシブなものとしている。
2001年当時の新車価格はおそらく60万ドイツマルク(約5,337万円)前後で、通常の「Sクラス」の何倍もの価格だった。それから23年後、このプルマンはほとんどバーゲンで通用するようになった。「メカトロニック」は、このパワフルなV12を搭載した新車状態のメルセデスS 600プルマンに148,750ユーロ(約2,530万円)を要求している。
大林晃平: いきなり否定するようで申し訳ないが、メルセデス・ベンツ600プルマンと聞いて僕が連想するのはこの車では決してない。600プルマンといえば、コードナンバーW100 を持ち1963年から1981年まで生産されていた、あの堂々たる自動車のことで、それは一般人には関係のないアンタッチャブルな車であった。どれほどアンタッチャブルだったかというと、主なオーナー(というのか)は、毛沢東、ブレジネフ、フセイン、マルコス、アミン、金日成、金正日、チャウシェスク、(ちなみに日本では某新興宗教の教祖さまが愛用されていた)などなどであり、その中でもチトーは熱狂的な600ファンであり複数台を所有していたと聞く。