中国不動産開発の万科をジャンク級に格下げ-S&P
(ブルームバーグ): S&Pグローバル・レーティングは10日、中国の不動産開発大手、万科企業の格付けをジャンク級に引き下げた。資金繰りの悪化と投資家からの厳しい監視の目に直面する中で、同社に対するプレッシャーが高まっていることが浮き彫りになった。
発表文でS&Pは、万科の長期発行体格付けを「BB+」に引き下げ、見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。ムーディーズ・レーティングスとフィッチ・レーティングスも最近、万科をジャンク級に格下げしている。
S&Pは、万科は年内償還の債務に対応する上で十分な現金と流動性供給源を有しているものの、不動産販売と利益率の鈍化が競争力を弱めることになるとの見方を示した。また、計画している資産売却が実行できなければ、長期的な財務状況が悪化しかねないと分析した。
原題:S&P Downgrades China Vanke to Junk on Weakening Sales, Margins(抜粋)
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Giulia Morpurgo