ベトナムのＩＴ最大手ＦＰＴグループは８日、傘下のＦＰＴソフトウェアと韓国ＳＫグループ傘下のギガＸ（ＧｉｇａＸ）がデジタル・トランスフォーメーション（ＤＸ）に関する協力枠組みを構築したと発表した。欧州企業を対象に業務効率を飛躍的に改善させるのが協力の目的と説明している。同日付トイバオキンテー電子版が報じた。 　協力には、自動車技術や半導体、エネルギー、電池技術などの産業を対象とした市場拡大、炭素排出管理における技術開発、技術リソースの構築に関する内容が含まれる。両社にメリットをもたらすだけではなく、地域全体の持続可能な開発に貢献することが期待される。 　ＦＰＴソフトウェア・ヨーロッパのチャン・バン・ズン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「当社の専門技術とギガＸのＤＸ技術を組み合わせれば、欧州市場で良好な結果を得られるだろう」と語った。両社はともに、炭素排出量の削減や環境保護に貢献する持続可能な開発など、重要な社会目標を目指しているという。 　ギガＸは、電池や半導体、エネルギー、化学品などの業界で企業のＤＸに包括的なＩＴサービスを提供している。現在、デジタル技術を通じた炭素排出管理に重点を置いている。同社のスク・チュチェＣＥＯは、ＦＰＴとの協力が多くのビジネスチャンスにつながることに期待を示した。