Lilかんさい岡﨑彪太郎、舞台でギャップ有り?メンバーも驚き「あんなにはっちゃけ…」
Lilかんさいのリーダー・岡﨑彪太郎が、明石在住の絵本作家・たなかしんの小説が原作のリーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』に、再び出演することに。8月23日、共演の羽野晶紀と山西惇も出席した取材会が大阪市内でおこなわれ、2度目となる「ぼく」役の意気込みを語った。 【写真】カメラに笑顔を見せる岡﨑 ■ 「あんなにはっちゃけれんねや!」って(岡﨑) 事故で「おかん」を突然失ったばかりの「ぼく」が、「おとん」が奇妙な初夢を見たことをきっかけに、シュールな冒険に巻き込まれていく同作。関西弁のテンポの良いやり取りに笑わされつつも、最後は思わぬ家族愛にホロリとさせられる人気作品だ。2021年にリーディングという形で初めて舞台化され、今回が4度目の上演。岡﨑は2023年に、この作品で初の外部舞台出演を果たしている。 岡﨑は、演じる「ぼく」のことを「前半は大人っぽいけど、後半はすごく子どもっぽさを出していく、感情がわかりやすいキャラクター」と分析。さらに普段は「おとなしい」と思われがちのため「舞台を観た當間琉巧(Lilかんさいメンバー)に『あんなにはっちゃけれんねや』みたいに言われました(笑)」と、多くの人がそのギャップに驚いたそうだ。 さらに「初演では『演じてる』というより、役になりきるということを感じて、すごく刺激になりました。今回は無駄なことを考えず、役に集中できたら」と気合を見せた。 ■ 「客席は女の子が多いけど(笑)」(羽野) また初演から出演している羽野は、前回岡﨑と初共演したとき「みるみるうちにすごく良くなって、本番も初日と千穐楽ではこんなに違う? と思うほど成長しました」と振りかえり、「客席は女の子が多いけど(笑)、最後の方は会場が一体になってると毎回思えました。いろんな世代の方に観てほしいお話です」と作品の良さをアピール。 今回が初出演となる山西も「すごく軽妙にはじまるけど、今起こっているいろんないさかいを、どうやって納めていくか? ということの、一つの答にまでたどりつく。それぐらい大きい、深いお話です」と、クオリティに太鼓判を押した。 また岡﨑が「再演という経験が初めてで、プレッシャーを感じてます」と本音を打ち明けるシーンも。そこで羽野が「一度演じてみた記憶を思い出すと、もっと気がつくことが増えたり、より深くできたりしますよ」と話すと、山西からは「僕は前のことはあまりなぞらないようにしていますね。前の自分と今の自分は違うから、一回忘れて台本を読むようにしています」という意見が。 この先輩たちの真逆のアドバイスに、岡﨑はしばし考えた末に「最初は新鮮に(台本を)読んでみて、稽古に入ってから徐々に取り戻していきます!」と、見事な折衷案を宣言していた。 脚本は野上絹代、演出は河原雅彦が担当。大阪公演は11月7日~10日に「松下IMPホール」(大阪市中央区)にて。チケットは7500円で、9月28日から発売開始。大阪のあとには愛知、東京でも公演あり。 取材・文・写真/吉永美和子