「24時間テレビは見ない」「感動ポルノだ」と批判する人は多かったのに…結局、みんな見てた? 「“嫌われた”24時間テレビ」が視聴率も募金額も好調だった、その理由
8月31日と9月1日の2日間にわたり、日本テレビ系列「24時間テレビ」が放映された。同番組は近年、「感動ポルノ」「(番組内容や社会貢献の在り方が)時代に合っていない」などと批判にさらされ続けている。今年は特に風当たりが強かった感がある。 【写真】瞬間最高視聴率をマークした「やす子さんのゴールの瞬間」 これまで旧ジャニーズ事務所の所属タレントがメインパーソナリティーを務めてきたが、故ジャニー喜多川氏の性加害問題で、今年はメインパーソナリティー自体が廃止となった。
昨年11月には、日本テレビ系列の日本海テレビ(鳥取県)の局長が同番組への寄付金などを10年にわたって着服していたことが発覚し、懲戒解雇となった。着服を行ったのは、系列局の社員であり、私的な問題行為ではあったが、番組のイメージダウンは避けられなかった。 ■激しく叩かれた割には、好評だった? そうした問題も相次いでか、番組のテーマが47回目にして初めて「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更となった。
トラブルは直前から当日にも起こった。ちょうど台風10号が接近しており、一部番組内容の変更を余儀なくされたのだ。一方で、お笑いタレントやす子さんのチャリティーマラソンは日産スタジアムのトラックを周回するコースに変更する形で実施。これについても、決行することの是非や、やす子さんに身体的、精神的な負担を強いることへの批判が集まった。 そして、結果はどうだっただろうか? 視聴率は平均世帯視聴率が12.5%、個人視聴率は7.5%となっている(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。瞬間最高視聴率(世帯)はやす子さんのマラソンのゴールの瞬間で25.4%、やす子さんのマラソン募金の総額は4億3801万4800円だった。
視聴率に関しては、昨年(2023年)が歴代ワーストで、平均世帯視聴率11.3%、個人視聴率6.6%となっており、1%前後上昇している。今年は台風接近で在宅率が高かった影響も無視できないため、単純な比較はできないが、ワースト記録更新を免れたことは紛れもない事実だ。 注目すべきは募金額だ。一般募金も含む、募金の総額は10月になるまでわからないが、昨年の募金総額8億4805万9341円の半分以上の金額を、やす子さんの「マラソン児童養護施設募金」で集めたことになる。