ヤクルト・奥川恭伸、故郷・石川で新年の誓い 巳年生まれの年男「投げる試合は全部勝つ」
巳年生まれのヤクルト・奥川恭伸投手(23)が7日、石川・小松市にある「こまつドーム」で開催された野球教室に参加。地元の子供たちと交流し「活躍しないといけない年。投げる試合は全部勝ちたい」と新年の誓いを立てた。昨季はけがに苦しみ、わずか3勝(2敗)。2021年には9勝を挙げた年男が、開幕ローテーションをつかみ取り、今年の干支であるへびのように再生する。 気温4度と肌寒い空気とは裏腹に、心は熱かった。プロ6年目の奥川が、慣れ親しんだ地元の石川で覚悟を示した。 「けがでの離脱がなく、1年間1軍にいるのが大きな目標で、投げる試合は全部勝つくらいの気持ちでいる。活躍しないといけない年なので頑張りたい」 昨季は右肘痛のけがから復帰し、980日ぶりの白星を挙げた一方で、腰痛の影響などで3勝2敗、防御率2・76だった。2025年の干支はへび。再起を誓う01年生まれの年男が、楽天時代の13年に24連勝を飾った田中将(現巨人)のような〝負けない〟男を目指す。 再生の準備は進んでいる。けがに苦しんだ近年の経験を踏まえ、昨年10月から本格的にトレーニングを実施。体幹トレを中心に約3時間、体を鍛え上げ、すでに筋量で2キロ増に成功。今月2日から始動している右腕は、遠投や強度を上げたキャッチボールも行っており「今年はしっかり内容にもフォーカスできるようになってきた」と手応えも十分だ。 復活の道筋に、大役も視野に入れる。チーム最年長44歳の石川が5日に「先発で開幕投手を目指さない人は駄目」と持論を述べた。師と慕う先輩の言葉にホープも「全くチャンスがないわけではないと思うので、アピールして名前が挙がるようなキャンプ、オープン戦を過ごしたい」と意欲を示した。 この日は、少年野球チームに所属する地元の小学生とキャッチボールやノックなどで交流し、英気を養った。「例年よりもいいオフの過ごし方ができている」と奥川。再起を誓う背番号18の勝負の一年が始まった。(樋口航) ★メジャーに挑戦する2人にエール