【10年ひと昔の新車】2012年、日本導入が間近なBMWの最新モデルをまとめて試乗してみた
BMW 328iツーリング(2012年:フルモデルチェンジ)
3シリーズ ツーリングは先代よりもボディが大きくなったが、車両重量は40kgも軽い。しかもボディ剛性は10%も向上している。グレードは328i、320d、330dの3車種。エンジンはガソリンよりもディーゼルがメインになっている。ハイブリッドはない。日本へは328iと320dが導入されそうだ。 試乗車は328iツーリング。直4の2Lターボエンジン+8速ATの組み合わせで走りは軽く、スポーティさはセダンと変わらない。それよりも印象に残るのは、リアシートの乗り心地の良さと広さだ。ラゲッジルームの広さは先代と大差ないので、ホイールベースと全長の拡大はリアシートに充てられたのだ。リアシートの背もたれは40:20:40に3分割できる。さらにテールゲートはバンパー下に爪先を入れると自動で開くシステムが採用された。この3シリーズ ツーリングは、9月(編集部註:2012年)にも日本に上陸する予定だ。
BMW M135i(2012年:車種追加)
最後は、M135i。1シリーズは昨年(編集部註:2011年)の9月にフルモデルチェンジされ、新開発の1.6Lエンジンのエコ性能が飛躍的に向上したことで話題になった。今回はこれまでの5ドアに加え、3ドアが追加設定された。 その最上級モデルに、320ps/450Nmを発揮する直6の3Lターボエンジン+8速ATを搭載したM135iが設定されたのだ。これまでのMスポーツとMの間に位置する、Mパフォーマンスシリーズになる。 Mスポーツより10mm低められたサスペンションのM135iだが、驚いたのはその高速性能だ。直進安定性の高さはこれまでのBMW車の中で最もハイレベルな1台といえるだろう。250km/hでの走行がこれほどリラックスしてできるクルマは、高級スポーツカーでもそう多くはない。それほどにM135iは高性能なのだ。日本仕様は5ドアになるようだが、ベストスポーツハッチになることは間違いないだろう。
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