春告げ舞うこいのぼり 札幌・定山渓温泉で恒例行事
札幌市南区の定山渓温泉で、北海道に春の訪れを告げる恒例行事「渓流鯉のぼり」が始まった。まだひんやりとした風が吹いた2日、旅館が立ち並ぶ豊平川の上に約400匹のこいのぼりが優雅に舞い、訪れた観光客がカメラやスマートフォンで撮影を楽しんでいた。今年で38回目を迎え、5月12日まで。 定山渓観光協会によると、道内の家庭で使われなくなったこいのぼりを譲り受け、大きいものは約7メートル。川の両岸にあるホテル間に張られたロープにかけられた。 札幌市内から母の卒寿を祝いに家族で訪れた佐藤祉寿子さん(66)は「お天気が良いからすがすがしくて気持ちが良い」と、目を細めて空を見上げた。