小林製薬を集団訴訟 台湾法人などを被告「紅麹」製品巡り
（台北中央社）台湾で27日、小林製薬の紅麹を原料とする製品を摂取した後に体調が悪くなったなどとした人が同社の現地法人などに損害賠償を求める集団訴訟を起こした。 体調不良を訴えた人たちを支援する台湾消費者保護協会の関係者らは同日、台湾台北地方法院（地裁）に訴状を提出した。同団体によれば、小林製薬の現地法人など輸入業者6社を被告とした今回の訴訟には55人が加わり、総額約1億6800万台湾元（約7億6100万円）の賠償を求める。 衛生福利部（保健省）食品薬物管理署の統計によると、小林製薬の紅麴原料を使った製品の摂取後、体調不良や腎臓の病気の発症など「予期せぬ反応」があったとして通報を寄せた人数は20日までに69人に上った。そのうち6人は、同社のサプリメントを日本から購入して摂取。残る63人は台湾製の製品を摂取した。 （林長順／編集：羅友辰）
