「10代は無敵だった」元19・岡平健治、「風呂なしトイレ共同」から経営者へ
10年続けた弾き語り自走ツアーは2017年に一区切りをつけた。それから岡平はYouTubeチャンネルを立ち上げ、新曲公開100曲を目指して配信を始めた。 「僕も経営者だから、『いまは17Live(イチナナ)でライバーになるのが儲かる』『SHOWROOMで(東京)タワー建ててもらうとすごい』みたいなトレンドは追ってるんです。自分に何ができるだろうと考えたとき、姪っ子たちはYouTubeが大好きだし、僕が始めたら面白いかな、って。視聴者は、教育関係の仕事をしている方と、夜の商売をしている方が多い。10代、20代の方も20%くらいいるんです。僕らがデビューしたとき、生まれていないはずなのにね(笑)」
いまや音楽活動をしなくても19時代をはるかに上回るほどの収入はあるが、それでも音楽を続けるのは、「岡平健治のようなミュージシャンが他にいないから」だという。
「僕を超えるような声質や世界観、ビジュアル、メロディーセンス……そういうイズムを持った人が現れれば、いつでも音楽をやめられる。もう20代くらいからずっと言っていたけど、まだ見当たらないから、続けているんでしょうね」