厚生年金「月30万円」の高額受給者は日本に何人いる?年金から天引きされる「税金・保険料」も解説
2024年9月30日に帝国データバンクが10月の食品値上げについて発表を行いました。 ◆【年金一覧表】国民年金と厚生年金の平均受給額は?リアルな実態をチェック(出所:厚労省など) 10月の値上げは2911品目となる、年内最大の値上げラッシュとなりました。物価高が継続して続いており、家計に与える影響も大きいでしょう。 特に、収入の増加が期待できない年金世帯などにとっては、相次ぐ値上げによって生活レベルの低下が懸念されます。 長い老後を考えると、固定費の増加は避けたいところです。 日本の老後は長くなることが想定されますが、年金収入だけで十分なのか不安に思う方も多いでしょう。 一方で、老後の年金について仕組みや受け取れる金額が理解出来れば不安も解消できるかもしれません。 そこで今回は、年金の仕組みや平均受給額について確認を行い、老後の金銭事情について考察を行います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金「厚生年金・国民年金」の平均受給額はいくら?
厚生労働省のデータをもとに、厚生年金と国民年金の平均受給額を見てみましょう。 ●【一覧表】国民年金の平均受給額を確認 ・男女全体平均月額:5万6316円 ・男性平均月額:5万8798円 ・女性平均月額:5万4426円 ●【一覧表】厚生年金の平均受給額を確認 ・男女全体平均月額:14万3973円 ・男性平均月額:16万3875円 ・女性平均月額:10万4878円 ※厚生年金の平均月額には国民年金も含まれています 国民年金の平均月額は約5万円、厚生年金の平均月額は約14万円です。 ただし、上記はあくまで平均額であり、実際には年金が月額30万円以上の「高額受給者」も存在します。 厚生年金を受給するほとんどの人は10万円台である一方で、年金30万円以上もらっている人はどのくらいいるのでしょうか。
年金月額30万円以上の「高額受給者」の割合はどのくらい?
次に、年金を月額30万円以上もらっている人の割合について見てみましょう。 国民年金の満額は月6万8000円であるため、国民年金のみ受給で月額30万円以上を目指すのは難しいでしょう。 そのため、ここでは厚生年金の受給割合を確認していきます。 厚生年金を月30万円以上受給している人は「1万2490人」であり、全体の約0.08%しかいません。 男女別にみると、男性は1万2164人で約0.11%、女性は326人で約0.001%となっています。 上記から、年金30万円以上の高額受給者はかなり少数派だということが分かります。