クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2024年1年間のトピックス
今年1年間に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスのなかから、特に話題を集めたもの、これから話題になりそうなものを紹介する。 【写真ギャラリー】 ●クレジットカードのデザインリニューアル続々 さまざまなクレジットカード、プリペイドカードがデザインをリニューアルした。あわせて「タッチ決済」機能を新たに搭載し、カード番号、氏名、有効期限、「タッチ決済」のロゴなどの各種情報のカード裏面に記載する方式に変えるカードが多く、ビューカード(Suica機能付きカードは「タッチ決済」非搭載)は、あわせてサインパネル(署名欄)も廃止した。 au PAY プリペイドカードはデザイン一新にあわせ、サービス内容もリニューアル。従来は無料だったプラスチックカードの発行は有料とした(バーチャルカードのみの場合は引き続き無料)。ライフカードのプリペイドカード「Vプリカ」も全面的にサービス内容をリニューアルし、繰り返しチャージ可能な方式に変わった。 一方、楽天カードは「楽天バーチャルプリペイドカード」(2024年7月1日サービス終了)をリニューアル・継承するかたちで新たにプリペイドカード「楽天カードプリぺ」の発行を開始した。子ども向けアプリも同時リリースし、小中学生の「おこづかい」のキャッシュレス化を目指す。 公共交通機関でのクレジットカードなどの「タッチ乗車」の実証実験は非常に多くの鉄道・バスで始まった。 主な2024年に「タッチ乗車」の実証実験または本サービスを開始した鉄道会社 ・横浜市営地下鉄(24年12月)※ ・西武鉄道(24年12月)※ ・東急電鉄(世田谷線も24年12月から開始) ・伊豆箱根鉄道(24年12月)※ ・東京都交通局(24年12月)※ ・京浜急行電鉄(24年12月)※ ・Osaka Metro(24年10月) ・近畿日本鉄道(24年10月) ・阪急電鉄(24年10月) ・阪神電車(24年10月) ※印は一部の路線・駅のみ 今年新たに登場したカードのうち、年会費2万9700円のプラチナカード「dカード PLATINUM(プレミアム)」は、申し込み受付開始直後、一時受付中止となるほどの反響があったという。また、楽天カードは2025年1月1日から、年会費有料の楽天カード会員を対象に「楽天カードプレミアムプログラム」の提供を予定するなど、今や「無料カードを存分に活用して少し得する」よりも、「年会費有料のカードをフルに使い倒して年会費以上に得する」ほうが満足度が高まる可能性が高い状況だ。年会費有料のゴールドカードやプラチナカードに抵抗をもつ人は多いかもしれないが、決済・ポイント関連のトレンドは明らかに変わりつつある。(BCN・嵯峨野 芙美)