〈那須2人殺害事件の今〉17店舗あった“飲食店帝国”は瓦解…刺青男と長女が次々に逮捕、次女が新社長で再出発。残った従業員は「セイハ被告を慕っていました」
「セイハさんは自分にとってはすごくいい人だったんで…」
この男性の信頼に応えるように、商品の卸代金はきちんと支払われたという。 「押収されたお金は1枚1枚指紋を取ったり、かなり長期間調べたりしていたみたいだからさ。それが戻ってきたっていうのが8月とか9月で、それからまとめて溜まってた分も支払われた。これはわかんないけど、仕入れも足下見られてたんじゃねえかな。事件も事件だし、状況も状況だったからお店にとって厳しい条件の取引っていうかさ。 宝島社長時代は直接社長が取引業者とやり取りしてたから、しっかりした商品を安く仕入れるってことに関しても長けていたからね。事件があって、マネージャー(関根被告)が逮捕された後は長女(真奈美被告)が継ぐって話になったと思ったら今度は長女が逮捕されたり、残ってお店をやっている人間は大変だったろうな。 でも少しずつ盛り返していっている印象はあるよ。売りに出されてオーナーが新しい人に代わったお店もあるし、まあ、いろいろ進み始めてはいるよ」 残った店舗のある従業員は、訪れた記者にこう語った。 「ようやく落ち着いてきて、4店舗をくまなく見て回れるようになってきました。先月も記者の方が取材にお見えでしたが、事件や真奈美さんに関して話せることは何もないんです。各店舗で現場を回しているという感じです。 もともと自分はセイハさんを慕っていたので、会えるなら会いに行きたいです。でもまだ接見禁止中で誰も会えないので、必要な物などの差し入れだけしています。セイハさんにはお世話になってましたし、セイハさんがいたから今でもここで働いていますし、これからもその思いです。セイハさんは自分にとってはすごくいい人だったんで…」 全身刺青だらけながら人当たりがよく、人たらしで女たらしだった関根被告。「宝島ロード」を丸ごと簒奪しようとした犯行計画の詳細は、まもなく公判で明らかにされるだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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