増加するソーシャルゲームの事前登録 ―― 予想以上の登録者数に配信を延期する事態も
事前登録でサーバのキャパ不足が判明することも
ただし、事前登録によってユーザーを囲い込んだまでは良いが、開発の遅れなどから正式サービス開始が遅れるようなケースもいくつか挙がっています。その代表例といえば、レベルファイブが提供するiOS/Android向けアプリ「ワンダーフリック」でしょう レベルファイブでは、ワンダーフリックの装備アイテム「ファイアソードピアス」がもらえる事前登録受付を11月11日に開始し、プロローグ編ともいえるiOS向け「ワンダーフリック 大冒険プロローグ」を2013年11月25日に配信。当初の予定ではオンラインサービスに対応した「ワンダーフリック 秘宝大陸」のAndroid版が12月25日に、iOS版が1月6日頃にリリースされる予定でした。しかし、このワンダーフリック 秘宝大陸の配信が大幅に遅れたのです。
延期に延期を重ねた結果、ようやく1月8日にAndroid版が、2月8日にiOS版が提供開始となりましたが、ここで更なる問題が発生します。Android版の正式サービス開始以降、今度はサーバの臨時メンテナンスなどが頻発。ワンダーフリックには“3分で楽しめて1000時間遊べるRPG”というキャッチコピーがありますが、ユーザーの間ではこれを揶揄して“3分遊ぶために1000時間待たされるRPG”といった表現まで生まれたほどです。 ここまで大きな騒ぎに発展したのは、それだけ同タイトルに対する期待が高かったからこそともいえます。実際、レベルファイブはニンテンドーDS/3DSの「レイトン教授」シリーズをはじめ数々の実績を持つ企業です。今回のワンダーフリックにしても極めて高画質なグラフィックを採用。さらにはiOS/Androidに加えて、今後リリース予定のPS3/PS Vita/PS4/Wii U/Xbox Oneという全7プラットフォームでセーブデータの共有ができる、今までにない超大作となっています。