侍ジャパンが強化試合で露呈した4つの不安!
最後はキャッチャーとピッチャーのコミュニケーション不足だ。 これも13日のオランダ戦だが、タイブレークに突入した延長10回、鈴木誠也(広島)の満塁本塁打で4点をリードした日本は、その裏、千賀滉大(ソフトバンク)をストッパー起用した。だが、キャッチャーの小林誠司(巨人)が千賀のフォークに対応できず後逸(記録は暴投)を連発した。 「プロなら、どんなボールでも捕れるだろうと思われているのかもしれませんが、普段受けていないピッチャーのボールの軌道はまったく違うので、いきなりあの場面で捕れなかった小林を責められません。しかも、ベース上に来てませんでしたからね。特に特殊球と言われるボールを持っているピッチャーのボールは、事前に受けて、その軌道を把握しておく必要があります。そういう作業ができていなかったのでしょう。聞けば、来年の事前合宿は、4日間だけらしいですが、そんな短期間でキャッチャーが全員のボールの受けて特徴を把握することができるのか、という不安は残りますね」 WBCの直前合宿は来年の2月23日から宮崎で4日間だけ行われる予定だというが、過去の大会前に比べて期間は短い。これだけチームとして克服しておかねばならない課題が山積みの状況で、このチームスケジュールで大丈夫なのだろうか? 来年3月7日の開幕戦までに、里崎氏が指摘する4つの不安をどう解消するのかがV奪回へのキーポイントになるのは間違いない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)