和田薫子、圧巻のノーミス演技で西日本制覇「順位とかは気にせず」無欲の集中力で優勝争い制す【フィギュア・ジュニア女子】
◇4日 フィギュアスケート 西日本選手権最終日(日本ガイシアリーナ) ジュニア女子は12月にフランス・グルノーブルで行われるジュニア・グランプリ(GP)ファイナルに出場する和田薫子(15)=グランプリ東海ク=が合計196・11点で逆転優勝を果たした。ショートプログラム(SP)2位で臨んだフリーは1位の129・72点をマークした。2位はSP1位で合計192・69点の岡田芽依(14)=名東FSC。3位は合計189・58点の櫛田育良(17)=木下アカデミー=だった。 23番滑走で登場した和田はルッツ―トーループの連続3回転ジャンプのGOE(出来栄え点)で1・53点の加点を獲得するなど会心のノーミス演技。自らも「こんなに出ると思っていなかった」と驚く高得点で、実力伯仲の優勝争いを制した。 SPでは首位発進した岡田とわずか0・05点差の2位。和田は「せっかく地元で開催される試合。楽しもう」と思って氷上に立った。「今回は順位とかは気にせずに頑張ろうと思った。そこがよかった」。無欲の集中力が、重圧を上回った。 15日からは全日本ジュニア選手権(広島)、12月にはジュニア・GPファイナルに挑む。「今回しっかりと(SPとフリーの)どちらもそろえることができた。自信になったし、もっと気を引き締めて頑張らないと」。地元での好演技をはずみに大舞台へ打って出る。
中日スポーツ