ジョン・レノンも愛した軽井沢の万平ホテル 130年の歴史を守りつつ再出発【長野】
洋風建築ホテルの草分けが、リニューアルです。創業130年、軽井沢町の万平ホテルが大規模改修を終え、2日から営業を再開します。 ■女性スタッフ 「こちら万平スイートは、リビングスイートと寝室、バスルームがゆるやかにつながっており、開放感を感じられる空間となっております」 客室は「和洋折衷」の空間が広がり、それぞれの部屋の内風呂に新たに温泉を備えた建物もあります。 1894年創業の万平ホテルは去年から初の改修を進めてきました。 力を注いだのは、これまでの魅力を最大限生かすことです。 ■万平ホテル・佐々木一郎 総支配人 「この建物は、アルプス館と言いまして、外観はほとんど変えていないです。むしろそのままの状態で」 中心部の「アルプス館」は1936年に建てられた木造で、国の登録有形文化財に指定されています。シンボルの「亀のステンドグラス」やエントランスの雰囲気は変わりません。 格式を残しつつ、耐震化やエレベーターの設置、バリアフリー化を進めました。 これまで客層は、60代以上の日本人、特にリピーターが中心でした。 ■万平ホテル・佐々木一郎 総支配人 「特に万平ホテルは、リニューアル前もそんなに外国人客がおられなかったので、そこの取り込みをしていくことによって、もっとこの地域が活性化していくのかなと」 万平ホテルは、ビートルズのジョン・レノンが愛したホテルとして知られています。 カフェの定番は、アップルパイと本人直伝のミルクティーです。 ■西川眞司 支配人(ホテルに44年勤務) 「当時ですね、カフェテラスのスタッフがロイヤルミルクティーの作り方をジョン・レノンさんから教わったというのは実際の話ですので、ロイヤルミルクティーとアップルパイは、ずーーと人気でございますよね」 通路には、古いレストランメニューや宿帳などの資料が飾られています。 ■西川眞司 支配人(ホテルに44年勤務) 「初代から変わらぬ『ホテルは人なり』というおもてなしの心を大切に、やっていけたらなと思います」 老舗ホテルの再出発、2日グランドオープンを迎えます。