「べらぼう」小芝風花、花魁役に挑む中で「高下駄の練習をしていたら人が来て…」
――松葉屋の女将(おかみ)・いね(水野美紀)や、後輩の女郎との撮影はされましたか? 「うつせみ(小野花梨)と新之助(井之脇海)さんの恋模様は、私は見ることができていないのですが、台本の中で『マブ(女郎が真情を捧げる男)がいないと女郎地獄』っていう言葉があるくらい、マブの存在はこの苦しい環境の中で唯一の光で。その2人の淡い恋心の行方を早く見たいです。いねさんは元女郎なので花の井たちの気持ちが分かるけれど、女将なので感情移入をし過ぎると仕事が成り立たなくなるので情を捨てなくてはならなくて、すごく葛藤があっただろうなと。また、いねさんは元々セリフが面白いのですが、それが水野さんの口から出ると、現場で毎回笑いが起きるんです(笑)。すごく役に合っていて、迫力もあるし、ちゃきちゃきしていて。いねさんが、水野さんによってすごく生き生きとしていて、一緒のシーンはいつもワクワクしながら撮影しています」 ――瀬川を見初めるのは、市原隼人さん演じる鳥山検校という“盲目の大富豪”。市原さんは視覚障害者生活支援センターに足を運んで役を学んでいるとおっしゃっていましたが、一緒にお芝居をした感想を教えてください。 「まだ少ししか共演シーンがなく、これからがっつり一緒にやらせていただくのですが、すごく勉強されてらっしゃって、撮影の時も監督とも何度もご相談されていて、熱い方なんだなというのが第一印象です。こだわりをすごく感じるので、私ももっと気を引き締めて頑張ろうと思いました」 ――ありがとうございました!
【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 NHK総合 1月5日スタート〈初回15分拡大〉 日曜 午後8:00~8:45ほか NHK BSプレミアム4K 日曜 午後0:15~1:00ほか NHK BS・NHK BSプレミアム4K 日曜 午後6:00~6:45
取材・文/NHK担当